サイバー犯罪の種類
サイバー犯罪は以下のように分類される
1.不正アクセス禁止法違反
2.コンピュータ・電磁的記録対象犯罪等
3.ネットワーク利用犯罪
出典:文部科学省ホームページ
インターネットの発展とともに サイバー犯罪も日々増加し、高度化 し続けている。
暮らしが便利になる一方でサイバー犯罪の脅威も増していることを理解したうえで、適切に判断・行動することが重要である。
サイバー犯罪の特徴
インターネット等のネットワークを利用したサイバー犯罪の特徴は以下のようなものがある
①匿名性が高い
ネットワークだけのやり取りだと、 相手の名前や年齢、性別も分からない 場合が多い。相手が誰かに 成りすまし ている可能性もあるため、悪意を持った犯罪者がネットワークを通じて犯罪を犯した場合に、その人物を特定することが非常に難しい。
②痕跡が残りにくい
ネットワーク上のデータのやり取りなどは、通常システムの 利用履歴(ログ)などの電子データ として残るが、そのログも 消去されたり改ざんされたりする ことがあり、足跡や指紋のような 物理的な証拠は残らない ため、犯人の特定が困難となる。
③不特定多数が被害を受ける
多くの人が利用したりデータが登録されているインターネット上のサーバーに対するサイバー攻撃があった場合は、 不特定多数のユーザーに被害が及ぶ 場合がある。
例えば学校のサーバーであれば生徒全員の個人情報が漏洩してしまったり、電気・ガス・水道等のシステムに被害があれば、さらに多くの人に影響が生じる。
コンピューターウィルスの場合は、特定の団体や地域だけでなく、 無差別に不特定多数の人に被害を及ぼす ことがある。
④時間と空間の制約が無い
コンビニ強盗のような犯罪であれば犯人がコンビニに行く必要があるが、ネットワークを通じた犯罪は 場所の制約が無い 。日本から欧米諸国のサーバーに対してサイバー攻撃を行うことも可能である。
もちろん日本のサーバーが海外からのサイバー犯罪の標的になることもよくある。
またネットワークは24時間365日サービスを継続している場合が多く、 深夜・早朝・日中に関わらずいつでも標的 となる可能性がある。
出典:文部科学省ホームページ
サイバー犯罪の内容
ネットワークを介した犯罪の種類としては以下のようなものがある
◆ 人権侵害・誹謗中傷行為
ネット上で他人の名誉を棄損したり、ありもしないデマやうわさを流したりする行為
◆ プライバシー権侵害・個人情報流出
他人のプライバシーや個人情報を許可なく勝手に開示したりする行為
◆ ネット詐欺
例えば銀行からのメールに見せかけて振り込みを行わせようとする行為
◆ マルウェア
悪意のあるソフトウェアの総称でウィルス、トロイの木馬、スパイウェアなどがある。
・コンピューターウィルス
1つのコンピュータから分身を作って他のコンピュータに 自己増殖する ことが病気の感染に似ていることからウィルスと呼ばれている。被害者のパソコンのデータを消去したり、無差別にメールを送ったりする迷惑行為や、パソコンをロックして使えなくし、ロックを解除するにはお金を振り込むように要求する 身代金ウィルス のようなものもある。
・トロイの木馬
文書や画像などのファイルやPC、スマートフォンのアプリに偽装して内部へと侵入し、外部からの指令でそのPCやスマホを操るマルウェアです。一見何も問題が無いように見えるので 発見が遅れることも多い
・スパイウェア
被害者が知らないうちにPCやスマートフォンにインストールされ、ユーザーの個人情報やアクセス履歴といった 情報を収集 するマルウェア。ショッピングサイトのような顧客情報を多く持つサーバーが狙われやすい。