情報の可視化と新たな情報の創出

アイデアを可視化する手法

問題解決を図るにあたって、 情報を収集・分析 して原因を突き止め、解決策を考えることになる。

その時に多くの人のアイデアや考えなどの 情報を可視化 することが大切です。

情報とは目に見えないものと学習しましたが、各人の頭の中にある状態では情報とは言えません。

まずは頭の中にある考えを、 声に出して言葉で表現 するか、ノートやホワイトボードに 書くことで可視化 する必要があります。

ブレインストーミング

アイデアを出す手法としては ブレインストーミング が有効です。
(一般的にはブレインストーミングと呼ばれますが、文部科学省の教員用資料ではブレーンストーミングでした)

アメリカの広告代理店出身のA.F.オズボーンが生みの親です。

ブレインストーミングのルールが以下の表となります。

ルール 説明
質より量 アイデアの良い悪いにかかわらず,できるだけ多くのアイデアを出す
制約なし テーマに関係する内容なら、奇抜な発想も受け入れる
便乗の奨励 他人の意見に便乗してさらにアイデアを広げることも歓迎する
批判の禁止 強く批判すると相手が萎縮してしまい意見を出しにくくなるため、アイデア出しの段階では批判をしない

みなさんも何か意見を言ったときに強く否定されると、次から意見を言えなくなったという経験はないでしょうか。

先生や両親に怒られた時も反論できなくなったという経験がある人もいるでしょう。

ブレインストームの時は批判を禁止したり、奇抜な発想も受け入れたり、他の人の意見に便乗することを認めたりといった手法で、 できるだけたくさんのアイデアを出す ことを目指しています。

KJ法・ロジックツリー・コンセプトマップ・座標軸

KJ法 はアイデアをカードやポストイットのような付箋に書き出し、それぞれグループ化してまとめたり、グループを関連付けたりしてアイデアを生み出す手法です。

ロジックツリー はアイデアを線でつなぎながら関連を分かりやすく表示してアイデアを生み出す手法です。 コンセプトマップ もロジックツリーと似ている手法です。

解決策を決定する場面になると、重点的に考慮すべき項目を 座標軸 で表す手法がとられます。下図を見ればどのアイデアがいいのか判断しやすくなりますね。


出典:文部科学省ホームページ

数値などの情報を整理して分かりやすく見せる手法としては、 マトリクス表 の作成や グラフ化 する手法が有効です。

マトリクス表はExcelのような 表計算ソフト を活用することができます。

表計算ソフトウェアは作ったマトリクス表をグラフにすることも簡単にできるので、 情報の可視化には非常に有効なツール となります。